大きな島ではないのですが、最南端の荒木崎灯台に行く道に迷い、地元の人に聞いて、ようやく入り口を見つけました。どうも行く道は牧場の中を走っていくようで、入り口にはゲートがありました。
牛が道をふさいでいます。
荒木崎灯台から見る宝島北側、中央部の高い山がさっき行ったイマキラ岳です。
荒木崎灯台です。
昭和50年点灯だそうです。
ここからも小宝島が見えます。まるで人が寝ているようですね。その奥にも悪石島がふわっと見えています。
そして、この島、唯一の海水浴場、大籠海水浴場へ。
トカラ列島の島々の中でも有数な海水浴場です。キャンプもできるそうで、海の家の建物もあります。
時期外れなので、泳ぐ人はいませんでしたが、真夏ならば泳いでみたいものです。
最後はフェリーのついた前籠漁港へ。
到着時にも見た、壁画をじっくり見ます。海中都市をイメージしているそうです。
ようやく島を1周したので、車を返却して、宿の周辺を散歩します。もう一度、宝島郵便局へ行って、消印を押してもらい、いくばくかのはがき等を購入しました。
そしてイギリス坂へ。上から見た景色です。
緩やかな坂ですが、ここも日本史上で有名な場所でもあります。江戸時代後期の1824年、この宝島沖にイギリス船がやってきて、牧場の牛の交易を持ち掛けたが、不成立になり、その船員が牛を強奪する事件が発生し、そのため当時薩摩藩の武士たちが応戦し、船員一人を射殺したとのこと。これがきっかけで、徳川幕府は翌年に異国船打払令を出すことになったそうで、この島の事件が日本史に与えた影響は大きかったのでしょう。
この由来を書いた碑と水準点がこの坂の途中にありました。
この島は古代から人が住んでいたそうで、浜坂貝塚の説明文が立っていました。
東南アジア方面から島伝いに北上してきたのでしょうね。ロマンを感じます。実際の貝塚遺跡を見たいと思って、住宅街を上がっていったのですが、遺跡はなく、埋められてしまったのでしょう。その代わり、地元の人に声をかけられて、お酒飲みながら歓談することになりました。いろいろな話が聞けて、面白かったのですが、夕食に時間なのでお暇したところ、まだまだ飲むので、夕食後来なよと誘われ、承諾したのでした。
宿へ戻り、まずは温泉へ。
ここ友の花温泉保養センターで温泉に入ります。中は無人で自分で料金を入れることになっていました。
時間が夕方のみの営業になっていました。また週3日の営業なんですね。
宿に戻り、夕食へ。ボリュームある夕食でした。
夕食後、誘われた地元の人の家まで行き、飲みながらいろいろな話をしました。出張所の人や船長さんなどもいて、いろいろな話が聞けました。意外に島外出身者が多く、特に村関係の人は島外から雇われてきて、数年いて去っていく感じが多いようでした。
8へ続く。