宝の島(後)~トカラ列島と広島、竹原憧憬の路の旅7~

さがるまーた

2018年09月23日 12:00

 大きな島ではないのですが、最南端の荒木崎灯台に行く道に迷い、地元の人に聞いて、ようやく入り口を見つけました。どうも行く道は牧場の中を走っていくようで、入り口にはゲートがありました。



牛が道をふさいでいます。



荒木崎灯台から見る宝島北側、中央部の高い山がさっき行ったイマキラ岳です。



荒木崎灯台です。



昭和50年点灯だそうです。



ここからも小宝島が見えます。まるで人が寝ているようですね。その奥にも悪石島がふわっと見えています。




そして、この島、唯一の海水浴場、大籠海水浴場へ。



トカラ列島の島々の中でも有数な海水浴場です。キャンプもできるそうで、海の家の建物もあります。


時期外れなので、泳ぐ人はいませんでしたが、真夏ならば泳いでみたいものです。



最後はフェリーのついた前籠漁港へ。



到着時にも見た、壁画をじっくり見ます。海中都市をイメージしているそうです。



ようやく島を1周したので、車を返却して、宿の周辺を散歩します。もう一度、宝島郵便局へ行って、消印を押してもらい、いくばくかのはがき等を購入しました。


そしてイギリス坂へ。上から見た景色です。


緩やかな坂ですが、ここも日本史上で有名な場所でもあります。江戸時代後期の1824年、この宝島沖にイギリス船がやってきて、牧場の牛の交易を持ち掛けたが、不成立になり、その船員が牛を強奪する事件が発生し、そのため当時薩摩藩の武士たちが応戦し、船員一人を射殺したとのこと。これがきっかけで、徳川幕府は翌年に異国船打払令を出すことになったそうで、この島の事件が日本史に与えた影響は大きかったのでしょう。

この由来を書いた碑と水準点がこの坂の途中にありました。



この島は古代から人が住んでいたそうで、浜坂貝塚の説明文が立っていました。



東南アジア方面から島伝いに北上してきたのでしょうね。ロマンを感じます。実際の貝塚遺跡を見たいと思って、住宅街を上がっていったのですが、遺跡はなく、埋められてしまったのでしょう。その代わり、地元の人に声をかけられて、お酒飲みながら歓談することになりました。いろいろな話が聞けて、面白かったのですが、夕食に時間なのでお暇したところ、まだまだ飲むので、夕食後来なよと誘われ、承諾したのでした。

宿へ戻り、まずは温泉へ。



ここ友の花温泉保養センターで温泉に入ります。中は無人で自分で料金を入れることになっていました。





時間が夕方のみの営業になっていました。また週3日の営業なんですね。




宿に戻り、夕食へ。ボリュームある夕食でした。




夕食後、誘われた地元の人の家まで行き、飲みながらいろいろな話をしました。出張所の人や船長さんなどもいて、いろいろな話が聞けました。意外に島外出身者が多く、特に村関係の人は島外から雇われてきて、数年いて去っていく感じが多いようでした。

8へ続く。



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