多島海の美~松山、広島落穂ひろいの旅④~

さがるまーた

2013年09月06日 18:00

白雪樓を出た後、三之瀬御本陣芸術文化館へと足を運びます。


下蒲刈島は江戸時代、瀬戸内海を航行する船の要衝として栄えたそうで、大名などが泊まる本陣があった場所に、外観を復元し、中で美術品を展示しています。

本陣の前には、船から上陸するときに使われた長雁木が修理されながら、今でも残されています。


ここの港は静かで穏やかな水面で、交通の要衝として使われてきた理由がわかる気がします。


江戸時代は陸を歩くよりも海の交通のほうが便利だったのだそうで。西国の大名の参勤交代や朝鮮通信使が立ち寄ったそうです。瀬戸内海にはそういった港が多くありますね。この先の大崎下島の御手洗や福山の鞆の浦など、明治以降に急速に鉄道にとって代わられて衰退したため、逆に今でも古い街並みが残っていたりします。こういう街めぐりも好きです。



もう17時近くですが、まだまだ夏の日は高く、もう一つの目的地に向かいます。行先は豊島の十文字山展望台です。蒲刈大橋―上蒲刈島―豊島大橋―豊島と二つの橋を渡り、豊島に到着です。到着したは良いのですが、ここからが大変。狭い集落の道をくねくねと登っていきます。行き違いができず、地元のおばちゃんに下がってもらったりと大変でした。

 なんとか入り口まで到着しましたが、通行止めになっていました。事前に土砂崩れで車は通れないかもなんて聞いていたのでしたが、せっかくここまで来て行けないのは惜しい!何しろここへ来るためにわざわざレンタカーを借りたのですから。

 とりあえず、車を置いて、行けるところまで歩いて行ってみようと思い、歩き出します。途中、やはり土砂が崩れていて、木も2本ほど倒れていますが、何とか歩いて通れそうです。そのまま歩いていきます。


10分ほど歩いて、ようやく展望台に到着です。



ここからの眺めはすごかった!


この展望台から南方向の眺めは最高でした。約200度眺められて絶景。雲も空も海も、これほど広い場所はそんなに見たことないですね。


そして雲の形も絶妙で、この日の空も海も言葉にできないほど、感動的でした。うまく伝えられていると良いのですが。






呉に戻ります
夜は「海軍さんの麦酒館」で地ビールをいただきました。


ほかにも、鳥皮の味噌煮や肉じゃがコロッケ、大和ラムネのハイボール、〆は冷麺をいただきました。


素敵で美味しい夕食でした。呉で一泊。

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