上野発の夜行列車を降りてから~さよなら「あけぼの」とがんばれ「はまなす」の旅3~

さがるまーた

2014年07月27日 18:00


 上野発の寝台特急「あけぼの」号は5分遅れで青森駅に到着しました。

青森駅は雪の中です。さっそく長岡から牽引してくれた機関車へ。


ヘッドマークは雪まみれになっていました。連結部分も雪国らしいことになっていました。



反対方向にはディーゼル機関車が連結され、向かい側には新青森行の「スーパー白鳥」が入ってきました。



スーパー白鳥が出た後、向かいのホームに移動し、撮影しました。


ブルートレインの色は白銀の世界に映えますね。



10時16分ごろ、「あけぼの」号は回送されていきました。この光景は見ることはないのでしょう。上野発の夜行列車で青森駅に到着する列車はこの「あけぼの」号が最後なので、演歌「津軽海峡・冬景色」の世界はもう見ることはできないのですね。まあ青函連絡船がなくなった時点で光景の半分はないのですが、何本も夜行列車が走っていた頃が信じられない時代になりました。



青函連絡船があったころは駅の改札口とは反対の跨線橋を上がり、連絡船桟橋に行ったものですが、今回は「あけぼの」号が到着したホームに着いた「スーパー白鳥11号」に乗ります。



空が晴れてきましたね。自由席に乗り込みますが、ガラガラで楽々と座れました。この「スーパー白鳥11号」は東京6時32分発の東北新幹線「はやぶさ1号」から乗り継ぎが可能です。そう考えると、「あけぼの」号の北海道連絡接続列車としての意味はもうないのですね。



陸奥湾を右手に見ながら、列車は北上していきます。車内は青函を結ぶ列車らしく、車両のドアには津軽海峡の地図が乗っています。




11時10分頃、青函トンネルに入ります。開業したころはわくわくして待ったものですが、今では当たり前のような顔で乗っています。座席の後ろにはトンネルを入る時間、廃止された竜飛海底駅通過、トンネル最深部、トンネル出口の時間がかかれています。




11時34分頃、トンネルを出ましたが、あまり感慨もなく北海道に入りました。
車窓の横には北海道新幹線が高架橋が見えてます。


冬ながら、リンゴのアイスを買って食べます。


雪景色を見ながら、冷たいものを食べるのは幸せですなあ。



冬の景色は変わりやすく、吹雪だった車窓もまた晴れ上がりました。
函館山がきれいに見えます。




12時25分、3分遅れで函館に到着しました。すぐに「スーパー北斗」号に乗り換えます。


何の感慨もなく通ったという青函トンネルですが、青森函館間が約2時間半とはやはり早く、便利です。青函連絡船の時代ならば、1987年8月の時刻表を見ると10時10分の25便に乗れたので、函館着14時05分になります。列車接続も考えると、この後の行程が2時間半ほど早くなり、動きやすくなりました。旅情と引き換えですが、やはり早いのは、いろいろな旅程が組めて、ありがたい気もします。

4へ続く。


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