札幌駅5番線に上がります。
急行「はまなす」は現在JRで唯一の定期急行列車になってます。臨時急行列車もほとんどないので、急行列車としても唯一くらいの列車になりました。特別の急行(特急)は数え切れないほど走っているのに普通の急行が数少ないのは釈然としませんが、そういうことになっています。また札幌と東京を結ぶ連絡列車としても有効で、「はまなす」、「つがる」、「はやぶさ」と乗り継げば、翌朝9時過ぎには東京に到着できます。まあ始発の飛行機が羽田に着くのと同じくらいなので、使う人が多いのかどうかは疑問ですが。
21時37分ごろ、早めに急行「はまなす」は入線してきました。
発車まで時間があったので、ゆっくりと列車を撮影します。
まずは最後尾から。
テールマークは名前と同じはまなすですが、雪と氷が付いてます。
一番後ろの7号車と3号車は自由席車です。だいぶ前の学生時代には結構混んでいましたが、この日はガラガラでした。
そして6号車と5号車はドリームカーと呼ばれる座席の指定席車です。座席は特急列車のグリーン車座席を移したもので、ここはパラパラと乗客がいました。まあ自由席に+310円~510円払えば乗れるのでこちらに普通は乗りますね。
このドリームカーは以前は札幌~釧路の急行「まりも」の指定席で使われていたもので1993年に「まりも」が客車から気動車に変わって不要になった時に「はまなす」へ移ってきたものだそうです。もう20年以上も走っているんですね。ちなみに車両端にはミニラウンジが付いています。
昔であれば、私も「ドリームカー」に乗ったでしょうが、今回はこちらではなく、となりの4号車「のびのびカーペットカー」に乗ります。
上段と下段があり、人気があるのは隣の人と接しなくて個室っぽくなる上段ですが、これは何度窓口に通っても取れず、かろうじて取れた下段になりました。この車両だけは満室になってました。ドリームカーと同じ料金で横になれて、枕も掛毛布も付いているので当然と言えば当然ですね。
そして、1,2号車は通常のB寝台車。
厳寒仕様らしく、カーテンも厚地のものを使っていました。残念ながら、ガラガラでしたが。
そして先頭の機関車へ。
ディーゼル機関車DD51が函館まで引っ張ってくれます。
ここまで来ると、そろそろ発車時刻なのですが、雪のため遅れている学園都市線の列車からの接続待ちで10分以上待つとのことで、もう少し撮影します。
向かいのホームに回ってパチリ。
基本自分で撮影するのは乗る列車だけなので、この位置での写真は珍しいのですが、今回は特別ですね。ブルートレインのイメージで嬉しいです。
私が乗る「のびのびカーペット車」。だいぶ車体は傷んでました。
22時17分、定刻より17分遅れで急行「はまなす」は発車しました。
しばらくはミニラウンジで札幌の街の灯りを見ながら、ビールを飲みます。向かいには函館に変える年配の男女が談笑していました。函館到着は3時前ですが、こういう使い方もあるんですね。
30分ほどで切り上げ、カーペットカーで寝ます。
おやすみなさい。
6へ続く。