1年ぶりに北の街、函館へ来ました。前回は桜前線を追ってきましたが、今回は流れるようにやってきました。もう函館は数えきれないほど来ているので、落ち穂拾い的な観光になります。
まずは歩いて「箱館高田屋嘉兵衛資料館」へ。
司馬遼太郎「菜の花の沖」で有名な高田屋嘉兵衛は函館に拠点を置いて貿易をしていたそうで中にはいろいろ展示してありました。
そして、赤レンガで有名な金森倉庫群付近。
函館観光ではメジャーな場所ですが、一人旅では、とんと縁がないので初めてでした。函館山と合いますなあ。
続いての訪問地は「北海道第一歩の地」です。明治時代、北海道は青森からの船で渡って来た人々が、この地に上陸していって開拓されたのでした。その歴史は青函トンネルができて青函連絡船が廃止になる昭和63年まで続いたのでした。そう、奥に青函連絡船「摩周丸」が展示されています。
またぷらぷら歩くと、「新島襄海外渡航の地」碑を発見。
同志社大学を作った新島襄はこの地からアメリカへ密航を図ったとのこと。
群馬安中藩の藩士だった新島が当時日本の果てであった函館まで来て密航するというのはすごい決断だったのでしょうね。
さらにぷらぷら歩きます。橋をわたり函館湾を埋め立てた緑の島へ来ました。まだ公園としては未完成ですが、ちょっと思い入れのある場所でした。約10年前のテレビドラマ「愛をください」(原作、脚本を函館出身の辻仁成が手掛けた)で菅野美穂と伊藤英明が主題歌を歌いながら歩いてくるというシーンでこの島が使われていて、夕暮れの空とあいまって、いいシーンになってました。深い思い入れではないけれど、ロケ地に来られて、ちょっとしたいい気分でした。
今度は市電に乗って五稜郭へ向かいます
函館には市電が似合います。
ちょうどお昼なので、ここで昼ごはん。
函館しかないハンバーガー屋さん「ラッキーピエロ」です。最近はこの地に来るたびに食べております。今回は昔の函館の人が食べていたと思われるシーフードを使用した「箱館奉行所バーガー」
と、生姜焼きバーガーでした。
さて、今回の函館のメインイベント、箱館奉行所へやってきました。
箱館奉行所は幕末の北海道の行政をつかさどった場所で、最近復元されたばかりという場所でした。
全部が復元されたわけではなく、正面の一部だけなのですが、木で作られているので気持ちの良い建物でした。また展示も、幕末の北海道の様子がよくわかり充実していました。
函館駅へ戻って、駅前のこんな博物館に寄りました。
駅前の空き店舗を活用した博物館で、北海道の鉄道関連の品が展示されていました。
最後にもう一つ。
函館に来てかならず行く場所がここ。
市営の谷地頭温泉です。ここは本物の温泉で朝から夜まで開いているので、よく入りに来ます。きれいな建物になっていましたね。
いつもなら、函館泊になるのですが、今日はもう一本列車に乗ります。
夕食は立ち売りの弁当屋さんに残っていた「かにめし」でした。