ダイニングカーは2階部分にあり、眺めがよいところでした。
今回頼んだのは「カシオペア懐石御膳」でした。
カシオペアの夕食は全席予約が必要で、フランス料理コースと懐石御膳の2種類から選べます。基本、依然食べた北斗星の料理とほぼ共通だという情報だったので、北斗星での食べ比べの結果、懐石御膳にしました。料理はこれ。
これにご飯とお吸い物が付き、ほかにも揚げたての天ぷらも来ました。勢ぞろいした時の写真はこんな感じ。だいぶ食べてしまっていますが。
ちなみに以前乗った北斗星の懐石御膳はこれ。
確かに内容は同じ気もしますが、北斗星のほうが豪華かもしれませんね。まあ時期も違いますし、こういうのを比べるのは野暮かもしれません。車窓を眺めながら食事がとれるのですから、これが一番の価値です。
お酒も別注文で日本酒の男山と、カシオペアワインを飲みました。カシオペア専用のワインがあったんですね。
約1時間ほど堪能して、デザートの和菓子で締め。
ダイニングカーを辞して、ラウンジカーへ。車窓が見えないせいか、ガラガラでした。
車端の壁には鉄道友の会のブルーリボン賞がついていました。15年前の受賞なんですね。
自分の部屋に戻ります。面白いことに車内販売が来ると、音とランプで教えてくれるんですね。個室ばかりの列車の一つの知恵ですね。
20時からシャワーの時間なのでシャワー室へ向かいます。意外に忙しいスケジュールです。
私の乗っている10号車にシャワー室がついていました。
6分間使用可能です。ほかの列車にもついている標準的なものですね。
21時06分、列車は函館駅に到着しました。さっそく先頭の機関車を撮影します。
ここで機関車が非電化用のディーゼル機関車DD51から青函トンネル専用の電気機関車ED79に交代します。
切り離された後の最後尾。テールマークがきれいです。
函館駅では6分停車ですぐに出発です。ED79の先頭も撮影したかったのですが、案の定、先頭はホームを出ていました。なので車内ラウンジカーから機関車をパチリ。面白いことに機関車の裏側には「はまなす」のヘッドマークが!
この機関車を使う列車は3列車しかないので、横着したのかもしれません。
21時を過ぎたので、パブタイムで再びダイニングカーへ。ピザとサッポロクラシックビールを注文して、暗い車窓を眺めながら、軽い夜食にしました。不思議なことに写真を撮らなかったのですが、なぜか伝票の写真が。
列車営業支店は寝台列車亡き後、新幹線関係で残るんでしょうかね?
青函トンネルに入り、いよいよ北海道ともお別れです。
2000年代の後半から寝台列車が毎年のようになくなってきたことに焦って、今ある全部の寝台列車に乗るようにしてきましたが、それもこのカシオペアで終わります。もう一度、全車ロビーカーの北斗星に乗りたいですが、臨時化してしまい、寝台券をとるのはおそらく無理でしょう。今後もサンライズには乗るでしょうが、一応の完乗ということで達成感と一抹の寂しさを感じます。まあ、新しい旅もすればいいし、寝台ならば海外でも乗ればよいのですけどね。
そんなことを思いながら、眠りについたのでした。
12へ続く。