個室へ戻ってきました。夕食を食べ終わった後ですが、まだまだ食べます。
包みを取ると、
「トワイライト特製2段重」です・特性の弁当箱がうれしいですね。大阪発だけの予約で、乗車した客だけが買えるという貴重な弁当です。駅弁で有名な神戸の弁当屋「淡路屋」が製造しています。ほかの人のブログなどでは当日、食堂車でも購入できるようですが、事前に予約もできたので、予約しておいたら、夕食前の16時30分に持ってきてくれました。
中身を見てみます。
その名の通り、2段になっていて、ご飯は「たこの炊き込みご飯」です。
おかずは煮物やすきやきなど和風のものがメインでした。
お酒飲みながら、お弁当をつまみます。ディナーは予約が必要でフランス料理のみで12000円という高額のため、なかなか全員にはいきわたらないので、自席で食べられる「日本海会席御膳(6000円)などもあるのですが、こういうお弁当があると、選択肢が増えて良いですね。まあ昔だったら、自分で弁当買って持ち込んだのでしょうが、今は絶滅寸前の食堂車サービスを残したいと思うので、いろいろ買ってしまうということもありますが。
20時半頃、部屋をノックする音がして開けると、グッズを販売する食堂車の係員さんが来てくれました。夕方近くに買いたいと希望したら、この時間にうかがいますとのことで待っていたのでした。これで最後かと思うと、いろいろ買い込んで結構な金額になってしまいました。
22時頃、再び食堂車「ダイヤ―プレヤデス」に向かいます。
21時からパブタイムということで誰でも利用できるので、混雑が終わるであろう22時頃に顔を出してみたところ、見事にガラガラでした。
まずはビール。
そしてスモークサーモン。
真っ暗な車窓を見ながら、ビールを飲みます。こういう旅も最後かもという惜別の気持ちを味わいました。
会計をすると、〆て1550円。私は雰囲気を楽しんでしょうがないと割り切りますが、普通のレストランでは出さない金額ですね。そう考えれば、ガラガラの理由もわかります。真っ暗な車窓で何も見えないのに高い金払って何か食べようとは思わないですよね。食堂車が隆盛の頃も食堂車は高いというイメージはありましたが、この時間でももっと混雑していた気がします。
部屋に戻り、寝る準備をします。
電動スイッチでソファをベッドにして、車窓を眺めながら寝転びます。さすがロイヤル、ベッドが広いです。
暗闇の中でポツンポツンと光る家の灯りを見ていると、旅心が刺激されて、切なさが倍増しますね。
松本清張の小説「砂の器」に出てきた羽後亀田駅を通過しました。以前訪れたことがあるので懐かしい駅です。
日付が変わるころ、列車は秋田駅に到着します。それを見計らうように眠りにつきました。
11へ続く。