分け入っても分け入っても。~2011、4広島四国乗り歩き2~

さがるまーた

2011年06月17日 22:00

 映画「マディソン郡の橋」をご存じでしょうか?15年前くらいの映画ですが、その中に出てくる屋根のついている橋が作品のキーとして出てきましたが、屋根のついている橋が日本にもあると聞いて、やってきました四国は愛媛まで。


 広島から高速艇で松山観光港へ。目指す橋たちは山間部なので、ここからレンタカーを借りて、寄り道をしつつ向かいます。

 まずは松山市郊外の「伊丹十三記念館」へ。


映画監督の伊丹十三は、この地で高校時代を過ごし、父親で戦前の日本映画を引っ張った父伊丹万作もこの地の生まれとのことで、その縁でここに記念館があるとのこと。こじんまりしながらも、おしゃれな記念館でした。

松山ICから四国自動車道へ。ETCカードを忘れてしまいましたが、まだ高速道路無料化の恩恵を受けることができ、高速料金は無料でした。6月でおしまいなので、恩恵を受けるのはこれが最後かなあ。

途中の伊予灘SAより1枚。松山平野が一望です。



内子五十崎ICで高速を降りて、山の中へ入ります。走っていくうちに、どうもナビが予定の進路とは別の経路を示していたらしく、わけのわからない狭い山道を登っていきます。


本当に大丈夫だろうかと心配になり始めた頃、突然、土地が開けて家があり、びっくり!


山の中なので、桜も咲いてました。


四国という土地は、人がいないような山道をずんずん登って行っても、ある場所まで行くと、突然開けて、家があるという不思議な場所が多くありました。これは他の土地ではあまり感じないですね。


山道を登り、ようやく峠を越えたところに、こんなものを発見!


ここは坂本龍馬が土佐藩を脱藩して、伊予長浜へ抜ける途中、この峠を抜けたとのこと。この険しい山道を越えるのは大変だったろうあと思います。


今度は山道を下ります。途中でお堂を見つけ、降りてみます。
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このお堂の中には大正元年7月23日午前4時~午後3時の間に作ったらしいとの文章が書いてありました。少し雨が降っていたそうです。古い建物であることと、地元の人々の熱意が感じられる建物で、撮影しましてみました。


ちなみに、これを書きながら、気付いたのですが大正元年は7月30日からなので、不思議な話になってしまうのですが、あとから書いたのかもしれません。


ようやく、目的地大洲市河辺町へつきました。昔は河辺村だったようですが、今は市町村合併で大洲市の一部だそうです。


ここには「坂本龍馬脱藩之日記念館」がありました。


坂本龍馬は脱藩時、河辺村を縦断して行ったそうで、それにちなんだ行事が今でも行われるそうです。でもこの記念館、誰もいなくて、自分で勝手に入って、勝手に電気をつけて、見て、勝手に電気を消して帰るという見る人の善意にゆだねられた記念館でした。


さて、この地でも散り始めている桜越しに、1つ目の屋根付き橋が見えてきました。

(続く)

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