無くなるものへの惜別6「くびきの」号~さよなら列車の旅in信越、会津6~

さがるまーた

2015年11月10日 18:00



 二本木駅から乗った列車は春日山駅で乗り捨てました。春日山駅はホーム1面、線路1面の駅でした。




春日山駅でスタンプを押させてもらい、駅の表に出ます。



ここは戦国武将、上杉謙信の居城だった春日山城の最寄駅ということで、駅前にも上越市の春日謙信交流館がありました。



時間がないので次回回しにして列車に乗ります。



直江津方面から特急型の車両がやってきました。快速「くびきの5号」です。


この「くびきの」号は新潟駅から上越市の新井駅まで走っている快速列車ですが、グリーン車も指定席も連結している特急列車なみの設備を持つ列車で1日3往復走っています。上越市と新潟県の県庁所在地新潟市を結ぶ列車として貴重な列車でもあります。新潟県は東西に長いので、上越市から県庁所在地新潟まで行くのは大変ですね。ちなみに上越市の上越と上越新幹線の上越は意味が違うのはご存じでしょうか?上越市の上越は越後の国の中の京都に近いほうから上越、中越、下越という旧国名の名づけ方の中の上越で、上越新幹線の上越は群馬県の旧国名、上野国と新潟県の旧国名、越後国の頭文字をとった上越なのでした。


北陸新幹線開業後、この「くびきの」号は廃止になるのですが、新たな新幹線停車駅となる上越妙高駅と新潟を結ぶ特急「しらゆき」が5往復運転され、快速列車も2往復走るそうで、大幅な増発になります。特急料金を払わなければならないといえ、車両も新しくなり便利になります。その引き換えに「くびきの」号は廃止となるのでした。

列車に乗り込むと、ほとんどの乗客は降りたようで車内はガラガラでした。乗る区間はわずかですが、列車名の入った切符を残したくて指定券を購入していたので、指定席に座り、雪景色を堪能しました。

あっという間に終点新井駅に到着です。


車両を撮影すると、古き良き国鉄型特急の色が雪の白色に映えます。かつてはどこででも見ることができた国鉄色の車両はもうほとんどないので、もう見ることはできないかもしれません。



反対方向の列車が来たので、撮影もそこそこに乗り込みます。次は脇野田駅へ向かいます。

7へ続く


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