最東端の桜へ~道東桜紀行10~

さがるまーた

2014年09月23日 10:00




 厚床駅で根室行の列車を1時間40分待って、乗ろうかと思っていましたが、ここに救世主がやってきました。



 このバスは根室から来たバスで、このバスが根室行になるそうです。時刻表を見てみると、1日3本のバスのうち、2本目が5分後に発車するそうです。ほかにも中標津空港から来る空港バスも乗車OKだったので本数がありました。



13時10分、根室交通のバスは根室に向けて発車しました。乗客は私1人。すぐに厚床小学校に寄りましたが、平日のお昼過ぎなので誰も乗らず、バスは根釧国道と呼ばれる国道44号線を東に向かいます。国道は南回りの鉄道とは別に北回りで根室市内に入るので、風景は全く違いますが、残念ながら、こちらは牧歌的な単調な風景です。

 根室半島の北側を回り、根室市街地に入った西浜団地前で下車。
近くの郵便局で、桜の名所を聞いたら、裁判所の前の桜もきれいですよとのことで、先に裁判所の桜を見に行くことにして、国道を歩いていきます。



 国道を歩いて裁判所前へ。


 背の低い桜が花を咲かせておりました。そして、有名な桜の名所清隆寺へ。




ここの桜ももう半分以上咲いていました。ここの桜は明治初期に北方領土の国後島から移植された千島桜だそうです。



日本の桜前線の終着点で桜を見ることができて、静かな感動が湧き上がってきました。お寺の境内ということもあり、ほとんど花見客もあらず、また来ても、さっと見てすぐに帰っていくので、静かに花を愛でることができました。

5月14日の読売新聞北海道版の朝刊には13日に「日本一遅い桜開花宣言」と掲載されていました。平年より5日、開花の遅かった昨年より14日も早かったそうで、開花した桜を見ることができて、私は幸運でした。2010年に気象庁の根室測候所が廃止されたため、根室市と根室観光協会が開花観測を引き継いでいるそうです。

根室市内の桜も少しずつ咲き始めているようです。


千島桜は少し淡いピンクが入っていて、それがソメイヨシノと違った美しさを醸し出していて、私は好きです。



これは根室振興局(旧根室支庁)前のエゾヤマザクラ。



市役所前の桜も咲き始めていました。



最東端の桜、根室の桜を満喫して、根室駅へ向かいます。





11へ続く。



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