牛玉ステーキ丼を食らう~道東桜紀行13~
幾寅駅から乗った列車は滝川発釧路行きの最長鈍行列車でした。最長鈍行列車と言っても、時間上らしくて、距離ではないそうですが。滝川駅を9時36分に出発して、終点の釧路駅に18時03分に到着するという8時間27分の旅です。
次の落合駅で12分止まるとのことで、雨の中、一旦降りてみました。
行先のサボには「日本一長い距離を走る定期普通列車(2429D)」と書いてありましたが、以前のものを使っているのかもしれません。今の最長距離の列車は岡山発新山口行きの371M だそうで315,8キロだそうです。この2429Dは11キロほど短いそうですが、向こうは電車、こちらは気動車なのでスピードではこちらが遅く、最長になっているそうです。
今は無人駅の落合駅ですが、狩勝峠の線路が旧線だったころはこの駅にたくさんの機関車が止まっていて、列車に連結して峠を越えていったそうです。新線に変わって、機関車は必要なくなったので、今は静かな駅になっています。
この町にもまだ桜が咲いていました。
跨線橋から帯広方面を見ました。トンネルの左側に曲がっている線路がおそらく旧線なんでしょうね。貴重な遺構を見ました。
狩勝峠を超えて十勝の国へ入り、降りたのは十勝清水駅。
最近読んだ漫画「銀の匙」のヒロインはこの町出身だったなあなんて思い出しつつ、駅前の「中華料理 四川」へ。ここでご当地グルメをいただきます。
「十勝清水牛玉ステーキ丼」
以前にパンフレットを見ていて食べたいなと思っていました。「優勝」の文字もあり、期待が膨らみます。
出てきたどんぶりは期待に違わぬものでした。
中華料理的で本当に美味しゅうございました。
十勝清水駅からは「スーパーとかち8号」で一気に札幌に出ます。
16時過ぎに札幌へ到着。いよいよこの最後のメインイベントです。
寝台特急「北斗星」で帰京するのですが、北斗星自体は以前にも乗ったことがあって、このブログでも「夜行列車乗り継ぎの旅」で書いたことがあるのですが、今回は特別な思いで乗るのでした。
17時03分、北斗星号が札幌駅4番線に入線してきました。
14へ続く。
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