太鼓岩からの帰り道は行きとは違う道を通ります。まずは白谷小屋へ戻り、そこで昼食のお弁当を食べます。
このお弁当は前日に宮之浦のお弁当屋に注文していたものです。屋久島にはコンビニがなく、縄文杉などへの登山への食事は弁当屋に注文することが多いですね。
昼食を食べてから、奉行杉、弥生杉コースを通ります。こちらのコースはほとんど人通りがなく、一人で秘境道を行く感じです。この道は時折、道が整備されていないようで、ピンクのリボンを頼りに進んでいくようです。
いくつかの有名な杉を見ていきます。まずは二代くぐり杉。
こちらは奉行杉。
三本足杉
この杉はその名のとおり、三本足ですが、見上げると異様な感じです。
そして、日本の巨樹巨木百選にも選ばれている弥生杉です。
見上げると、だいぶ枝葉がなくなっているようですが、弥生時代から3000年生きてきた雰囲気を感じますね。
入り口に戻ってきたのは15時10分ごろ。宮之浦港行きの次のバスは16時10分ということで1時間もあります。バス停で待とうかと思ったのですが、行きに見ることができなかった景色を見たくなり、途中まで徒歩で先行することにします。
山に白い霧がかかるのは幻想的ですね。
世界遺産になってから、交通量が多くなって道を拡張しているのでしょうね。ところどころに工事中のところが見られます。
着いたのは「雲の展望台」
展望台と名がつくだけあって、展望がよいかと思えば、霧に包まれて、何も見えませんが、一瞬だけ、宮之浦の集落が見えました。
見えたと持ったら、宮之浦港行きのバスがやってきました。
宮之浦の宿に戻って、荷物をピックアップして空港へ向かいます。ところが空港へ行く、バスがどんどん遅れて、空港のチェックインぎりぎりに屋久島空港に到着。
空港内を見る時間もなく、飛行機へ。
機内は100弱あるであろう座席のうち、10数人しかいないという閑散とした状態でした。空港に貼ってあった紙によると、この2週間後の10月25日から来年3月までの冬ダイヤ期間は18時までの営業が17時までに短縮されるそうで、その理由がこの便が削減されるからとのこと。夏とかはにぎわうのでしょうかね?種子島と同じように、屋久島の人もそんなに飛行機は使わないのかもしれません。
行きと違い、帰りは雲の中を飛びましたが、桜島付近で少し雲が切れました。
定刻より早く、18時06分に鹿児島空港に到着しました。ロビーに出ると、JALのカウンターに人が並び、空港はざわついています。見れば、17時30分発のJAL652便羽田行きが使用機到着遅れで遅延とのことで、欠航扱いで他便に振替をしているようです。珍しいなと思っていたら、後で、羽田から来た651便と小型機との間でニアミスがあったそうで、そのために到着が20分ほど遅れたそうです。ニアミスの報告などをしていれば、折り返しの出発時刻はわからないでしょうね。
私のほうは20時15分発の成田行きのジェットスターなので、ターミナル内のレストランで夕食をとることにしました。ちょうど鹿児島離島フェアをやっていて、トカラ産の魚介を使った海鮮丼があったので、それにしました。
屋久島産のトビウオの団子を使った味噌汁もあり、おいしゅうございました。
JAL便のニアミスの影響か?、それとも最近恒例になっている東京空域の混雑の影響か?、ジェットスターの出発も30分も遅れました。
本来ならば、22時05分に着くはずが、22時33分着。空域の混雑の影響か、はたまた23時までしか使えない成田空港のやりくりの影響か、この時間帯にLCC便が集中して、成田空港発の格安バスは長蛇の列で、最終バスにも乗れそうもありません。鉄道の駅もLCCの第三ターミナルからは遠く、最終に間に合いそうにありません。
やむを得ず、23時発の新宿行きのリムジンバスのチケットを購入。通常1000円が3100円で高いなんてぶーたれていましたが、実際この便もすぐに満席になり、タッチの差でした。
この時間着のLCC使うのは本当にむつかしいものですね。何とか終電に間に合い、帰宅できました。
今回の旅は黒島こそ行けませんでしたが、種子島、屋久島と大物の島を制覇したのがうれしいですね。これで鹿児島以南の島々はトカラ列島の6島と三島村の黒島、そして噴火で避難している口永良部島だけになりました。あとは縄文杉も行きたいですね。充実した旅になりました。
これにて種子、屋久の旅終わり。