立山カルデラ~富山の春と観光列車を楽しむ旅5~

さがるまーた

2016年06月30日 12:00



 雪の大谷を見た後、室堂から来た道をバス、ケーブルカーで戻って立山駅まで戻って来ました。途中、美女平からのケーブルカーの左手にはスイッチバックの線路が見えました。



立山駅から見上げると、信号が見えます。



以前から、この鉄道には乗りたいと思っているのですが、果たせていません。
その鉄道に関連した場所がここ、富山県の立山カルデラ砂防博物館です。



カルデラとはポルトガル語で「大鍋」という意味だそうで、火山活動によってできた大きな窪地のことを言うとのこと。この立山カルデラはアルペンルートの南側にあるそうで、江戸時代の末期に大地震で大崩壊を起こして、下流の富山平野に大被害を起こして以来、ずっと砂防工事が行われています。その紹介をする博物館がここです。



展示を見ながら、砂防工事の重要性を勉強させられました。この立山カルデラ内にある土砂の量は富山平野全部をを1~2メートルは埋め尽くすくらいの量はあるそうで、この砂防工事の終わりは見えないそうです。

展示の中で目を惹いたのがトロッコ列車たちです。



実際に使っていた機関車を展示してあるそうで、客車の車両の中には機関車からの前面映像が上映されているのもありました。



このトロッコ軌道は昭和初期に完成した工事用軌道で資材、工事人員輸送用に作られたものだそうで、途中の樺平では18段スイッチバックがあるなど、一度は乗ってみたい鉄道です。




工事用なので、通常は乗ることができないのですが、夏季にはこの立山カルデラ博物館の主催する砂防工事の見学会に参加することで乗ることができるのですが、応募の倍率が高く、なかなか当たりません。

ここSABO展示室の1階にはトロッコ列車の車庫があり、上からも線路が見えます。



博物館を出て、車庫を見に行きます。



メンテナンスなどもやっており、ちょうど車両の入換をやっていました。



本線も見ることができました。意外に勾配がありますね。




車庫の向こう側の川側に出てみると、展示用にトロッコが展示されていました。本線からも線路がつながっているようです。



実際の客車も見ることができました。



川の上流を見てみます。この先に立山カルデラがあるのですね。



いつか、このトロッコに乗って立山カルデラを見てみたいものです。

6へ続く。

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