のと里山里海~富山の春と観光列車を楽しむ旅11~

さがるまーた

2017年01月20日 12:00

 「花嫁のれん」を七尾駅で乗り捨て、ここから新たな観光列車に乗ります。
その名も「のと里山里海」号。のと鉄道が2015年から導入した観光列車です。

七尾駅のJRからのと鉄道の乗り換え改札口で予約した紙を見せて入ります。


編成は3両編成で一番後ろは通常車両で、予約しなくても乗ることができそうです。

前2両が専用車両です。3両編成がぎりぎりのホームで前からの撮影はできませんが、後程の楽しみとして、ホームで待ちます。この「のと里山里海」の車両は1日2、5往復していて、私が乗る5号は4号の折り返しになるのですが、4号到着から16分で折り返すため、ぎりぎりまで準備しているようです。




発車5分前にドアが開き、車内に入ります。
車内は凝った作りの美しい車内でした。こちらは2両目の「里海車両」青を基調としています。



こちらは先頭1両目の「里山車両」。オレンジを基調にした車両でした。



車内のあちらこちらに能登の伝統工芸品があしらわれています。





車内見学を一通り終えると列車は出発です。
私の指定した席は「里海車両」でしたが、乗客は2両合わせて、なんと5人!
寂しい出発ですが、観光列車としては中途半端な時間なので、主な目的は車庫のある終点穴水駅までの回送なのでしょう。

女性のアテンダントが何人かいて、そのうちのベテランの一人が車内放送で案内をしてくれます。
まずは次の和倉温泉駅で一瞬の撮影ポイントがあるとのこと。先頭車両へ急ぎます。
和倉温泉駅に近づいてきました。先ほどの「花嫁のれん」列車が止まっています。



駅に停車して、先頭車両の先へ急ぎます。



2つの列車が離合する瞬間を撮影するできるのでした。残念ながら停車位置が少し違うので、並ばないのですが、すぐに花嫁のれんは七尾方面に戻っていくので、この並びを撮影できるのは1分ないくらいでしょうか。最初のイベントです。

少し停車するので、前面の写真撮影もしてみました。



撮影を終え、座席に戻ると、記念乗車証とおしぼり、ランチョンマットが用意してありました。
この「のと里山里海5号」には土曜日のみほろ酔いプランというものがあり、それを予約しておきました。

まずはビールをいただきます。



続いて能登の地酒とおいしいおつまみをいただきました。



列車は七尾湾沿いに沿って北上していきます。もう北陸も田植えの季節のようです。



のと鉄道の各駅は昨年乗り降りしたので、大体感じがわかります。
20分ほどで「能登中島」駅に到着。ここで停車して郵便車の見学ができます。



この郵便車「オユ10 2565」は昭和後期に活躍した郵便車で主に東京~北海道の鉄道郵便輸送に活躍したのだそうです。郵便輸送は現在はトラックがメインですが、昔は鉄道だったのですね。車内では区分棚もあり、当時は列車の走行中にも郵便の区分けをしていたのですね。



車内の端には丸形ポストがあり、ここにはがきを投函すると、最寄りの中島郵便局で使用されている郵便車の小型印を消印として押してくれて、発送してくれるそうです。



前回来たときは、現在列車の止まっている駅舎側のホームの向かい側の3番線にあった郵便車ですが、今回は駅舎側に移動していました。聞けば、この「のと里山里海」号の運行開始に合わせて、移動したのだそうです。
まあ10分くらいの停車時間で見学するには必要な措置ですね。



列車は北上していきます。海が近づいてきました。



遠くにツインブリッジのとが見えます。正式名称は中能登農道橋なんですけどね。



桜の駅で有名な「能登鹿島」駅で上り列車と行き違います。
前年の春、ここで桜を見たのは楽しい思い出です。



これまた有名な「ボラ待ちやぐら」で徐行しました。



今は使われていませんが、よく見ると

人形が置かれていました。


終点の穴水駅到着直前のトンネル内はイルミネーションで飾ってありました。



七尾駅から1時間。終点の穴水駅に到着です。



楽しい時間が過ごせました。惜しむらくはこの列車で、この先まで行きたかったなと思いました。この先にも能登半島の奥までつながっていた鉄道は約10年前に廃止になったのでした。その名残というか、観光列車の先代、「のと恋路号」が使われなくなった能登線0番ホームに止められていました。



ともあれ、いまある沿線資源をフル活用して集客に結びつけようとするのと鉄道の姿勢は生き残るために必要な施策ですし、素晴らしいと思います。これからも頑張っていってほしいものです。

今回の旅はここで北上は終わりです。

12へ続く。

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