2013年12月18日

上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~

 更新遅れてすみません。今回からしばらくは国内の旅を載せます。



 年あけのある日、私は上野駅の地上ホーム13番線にいました。目の前には憧れだった寝台特急「北斗星」。何回となく、ホームから眺めることがありましたが、今日は乗ることができるのでした。18時45分に推進運転で入線してきた北斗星はたくさんの人たちのカメラに囲まれていました。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


この光景は私が小さいころから恒例の光景ですが、かつては数え切れないほどこの駅を発車していた夜行列車も、この北斗星を含め3本しかなくなってしまい、夜行列車の命脈は風前のともしびになっていました。さっそく私も撮影の列に加わります。人を入れずに取るのは難しいですね。こんな感じになってしまいました。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


発車時間まであと10分なので、急いで編成全部を見回ります。観光客に人気の寝台特急ですが、編成は昔からの車両を使っていることもあって、まだ寝台列車が移動の手段に使用されていた頃の良き時代の雰囲気が残っています。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


発車前の食堂車。この雰囲気が憧れでした。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~



かつては多くの列車に食堂車が連結されていました。私が鉄道に乗り始めるようになったころには食堂車はだいぶ減っていましたが、まだ東海道新幹線のひかり号にはありましたし、東京発九州方面の寝台列車にも数多く連結されていました。でも貧乏学生だった私はそういうものとは縁がなく、もっぱら鈍行や急行列車に乗っていたので、ほとんど食堂車を味わうことがなかったように思います。いまから考えると残念でなりません。

上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


「北斗星」の車両には随所にこういうエンブレムが付いてます。これも学生の頃は憧れでした。ただ、近づいて見てみると、だいぶ傷んでいますね。走り始めて25年の年月は大きいようです。ちなみに539というマークの文字は青函トンネルの長さ53、9キロメートル(本当は53、85キロメートル)に由来するそうで、あの時代の希望と栄光を感じます。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


ようやく先頭の機関車まで来ました。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


機関車はEF510形500番台。以前と違って、機関車が必要な客車列車がほとんどなくなったにも関わらず、新しい機関車を作ったJR東日本はすごいですね。残念ながら、このあと、半分以上の機関車はJR貨物に売られ、この504号車も貨物列車を引くことになりましたが、それは別の話。機関車の横には寝台列車らしい塗装になっていました。
上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~


ホームの先端には国鉄の時代から使われているらしい古い感じの看板がありました。

上野発の~夜行列車乗り継ぎの旅1~

いつの時代も鉄道は少年カメラマンの心をとらえるのですね。
もう時間がありません。足早に車内に入ります。


19時03分「北斗星」号はゆっくりと上野駅を出発しました。客車列車がゴトっと動く瞬間は、わくわくする瞬間です。

2へ続く。


タグ :鉄旅

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この記事へのコメント
はじめまして、北斗号に釣られてコメントさせていただきます。

ノスタルジックな感じがいいですねー
自分もいつか北斗号に乗って、旅行にいきたいものです^^
Posted by takkuru98takkuru98 at 2013年12月18日 22:21
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