2014年08月14日
さよなら秩父鉄道1000系と和同開珎の里を訪ねて(上)
秩父鉄道の1000系電車が2014年の3月で廃止されると聞いて、2月のある日、お別れ乗車に行ってきました。1000系電車の思い出については後述するとして、まずはJRで熊谷へ。熊谷駅にはこれも3月で高崎線から廃止になる211系の列車が。
シートが向かい合わせのボックスシートよりは、通勤列車用のロングシートばかりが多く付いていた車両で、鈍行列車で旅していた頃は好きではない車両でしたが、これもなくなるとなると寂しいですね。でも東京近郊以外の地方にはロングシートのまま行くらしく、どんどん鈍行列車の旅を楽しくなくしていく車両には変わりないようです。
秩父鉄道の窓口でさよなら1000系の1日フリー切符を買い求め、列車に乗ります。秩父鉄道の車両は他社からのお下がり車両ばかりで、最初に乗ったのは東急電鉄からのお下がり車7500系。
数日前に関東平野に降った雪の影響で車窓は白銀の世界です。山々も遠くに見えます。
10分もかからずに行田市到着。
ここから歩いて忍城へ向かいます。最近は小説「のぼうの城」で有名になった城ですが、関東七名城の一つとして江戸時代にも忍藩の藩庁が置かれた城でもあり、行田は城下町でもあります。現在は城はほとんど残っていませんが、本丸跡に天守閣を模した郷土博物館があるそうで、そこへ向かいます。
行ってみると、残念ながら改修工事で長期休業でした。
付近を歩いてみると、本丸跡の土塁が残っていました。
忍藩の藩校「進修館」の表門であったといわれる門。
城内も雪が積もっておりました。
行田市駅へ戻って、隣の持田駅へ一駅戻ります。これまた東急電鉄からの車両でした。
ここ持田駅も小学生の時に来たことのある思い出のある駅ですが、折り返しで羽生方面へ行くので、降りずにそのまま羽生行きの列車に乗りました。
1000系の電車が来るまで1本あるので、降りた駅は武州荒木駅。行き違いの電車は都営地下鉄三田線のお下がりでした。
駅裏は一面の雪景色でした。
駅で記念に入場券を買って、やってくる1000系列車を待ちます。
ようやく待ちに待った1000系列車がやってきました。
1000系電車は旧国鉄→JRの通勤電車101系電車のお下がりです。101系電車は東京の通勤電車を一気に変えたエポックメイキングな電車です。私も子供の頃に乗った記憶があります。また、この白色に青ラインの1000系電車にも思い出があり、学生時代に映画を撮った時に、秩父鉄道の浦山口駅でこの1000系電車を撮影した記憶もあり、思い出深い電車でした。また鉄道博物館開館時から数編成の塗装をカラフルな国鉄色に戻して運行していましたが、なかなか行くことができず、今回見に行くことにしたのでした。
10分もかからずに終点羽生駅に到着です。車内も青い椅子をはじめ、私には懐かしいものでした。
9分の折り返し時間。通常は駅に降りるのですが、今回は撮影に専念。
非常ボタンも古いですね。
車両の端には一部荷物車用の仕切りがありました。
運転台も古いですね。
あっという間に9分過ぎて電車は三峰口へ発車です。
(下)へ続く。
Posted by さがるまーた at 18:00│Comments(0)
│2014,2 さよなら秩父鉄道1000系と和同開珎の里を訪ねて
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。