2015年02月26日

朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~


 目を覚ますと、オレンジの光がロイヤルの室内に差し込んでいました。カーテンを開けてみると、
朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~


 太陽がオレンジの顔をして登っていました。海の奥に見えるのは函館山です。思わず見惚れてしまいました。人目を気にせず、見惚れることができるのは個室の特権ですね。この光景は人生で忘れられないものの一つになるかもしれません。

朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~
 時刻を見ると朝の5時前。列車が海沿いから函館市街地に入ってきたので、もうひと寝入りしようかと思って、布団にもぐりこもうとしたら、列車が停まりました。再びカーテンを開けると、五稜郭の駅でした。「トワイライトエクスプレス」は他の寝台特急である「カシオペア」や「北斗星」と違って函館駅には入らず、一つ手前の五稜郭駅で機関車を交換し、札幌へ向かいます。なぜ北海道有数の観光地である函館駅に停まらないのかは不思議ですね。早朝だからかなと思ったのですが、時刻表を見てみれば、同時間帯の「カシオペア」は停車しているので当てはまりません。「トワイライトエクスプレス」は団体専用列車から始まった経緯があるので、早朝に下車するという需要は想定していなかったのでしょうね。逆に「カシオペア」は豪華寝台列車とはいえ、定期列車の「北斗星」の1往復を置き換えた経緯があるので、函館駅に停まっているのかもしれません。

 
朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~

 そんなことを考えていると、トワイライトエクスプレスの横を札幌行きの「カシオペア」号が通過していきました。「トワイライトエクスプレス」は、この先終点札幌まで「カシオペア」の後を追うように走っていきます。


この後、1時間半ほど眠り、再び目が覚めると、長万部駅到着直前でした。7時前の部屋がノックされ、頼んでおいたモーニングコーヒーが来ました。
朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~


朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~

長万部駅を通過した列車は噴火湾沿いを走りますが、残念ながらロイヤルの窓は山側になっており、部屋からは海が見えません。
朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~


モーニングコーヒーを楽しんだ後、そろそろ通路側に出てみます。いくつかのトンネルを抜けると、
朝の光~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑪~


トンネルの間にある小幌駅を通過しました。この小幌駅はいわゆる秘境駅の一つと言われ、この駅に降りても、三方が崖で、一方が海なので、外に出られないという駅です。ほとんど利用者がいないため、おそらく近いうちに廃止されるかもしれません。それまでには一度は訪問したいものです。

7時半が近づき、そろそろ朝食の時間です。何度目かの食堂車へ向かいます。

12へ続く。



タグ :鉄旅


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