2015年03月01日
朝食を食べたが…~日本の夏、トワイライト最後の夏の旅⑫~
食堂車「ダイヤ―プレヤデス」へ行くと、7時30分の回のお客さんで満席でした。ありがたいことに私の席は海側の端の席でした。この区間の海側は4人席なので、まず1人では座れないのですが、ここだけドアの前なので2人席になっていて、最後の1人だったのか、とにかく幸運でした。
前回、食べた時と違って、フランス料理のようにコースになっているようです。メニューがありました。

まずは食前のドリンク「オリジナルビネガーエード」と先付け3種「豆のごま和えサラダ、カポナータ、海老とアボカドのカクテル」とフォカッチャです。

続いて「丹後のたまごの半熟3分ボイルと花の塩」と「生姜とタイムのミニお粥」です。

そして「ミートとサラダとホットベジタブル」です。

列車は伊達紋別付近の海岸線を走っています。

そして、「フルーツ&フロマージュブランのスープ」です。

メロンとパイナップルにチーズの1種であるフロマージュブランをかけたものだそうです。
最後にコーヒーが出てきました。


もうすぐ東室蘭です。つい最近(2014年5月)まであった石油輸送用のタンク貨車「タキ」がいた本輪西の専用線は空っぽでした。前の年、夜行列車乗り継ぎの旅で「北斗星」から見た光景はこれ。

製油を行っていたJX(日鉱日石エネルギー)の室蘭製油所(2014年4月から室蘭製造所に改称)が3月で製油をやめたため、北海道からタンク貨車の石油輸送がなくなったそうです。また一つ、鉄道の風景が消えていきました。でもタンク貨車は本州に回送して使われるそうなので、まだまだ見ることはできますけどね。
車窓を見ながら、もう少しゆっくりしようかなと思い、もう1杯コーヒーを所望すると、もう時間がないとのことで断られてしまいました。ゆっくりできないまま、会計を済ませて食堂車を出ました。係員さんは会計の時も謝ってくれて、かえって申し訳ない感じになりましたが、釈然としませんでした。
ロイヤルに戻って、前回はそんなことはなかったのになあと考えると、どうやらメニューに違いがあったようです。ちなみに前回夜行列車乗り継ぎの旅で乗った時の朝食メニューはこれ。

2013年の1月でしたが、その時は洋食と和食を選べ、洋食を選択したのでした。その時と比べると、格段にフロアの係員の手間が増えているんですね。食事を出すのに何度も厨房とテーブルを往復する必要があり、乗客も食べるのに精いっぱいで、優雅に食べるとはいかないんですな。30分で食事が終わったら、15分で次のお客さんを迎える準備をしなくてはいけないことを考えると、慌ただしいのはしょうがないんでしょうね。
今回、トワイライトエクスプレスの旅をするにあたって、事前にネットで下調べしたところ、以前の朝食の評判が悪かったんですね。「夕食は豪華で素晴らしかったのに、朝食はありきたりの食事だった」とか「朝食は夕食に比べて、期待外れだった」とか。そういう評判が多かったので、ヨーロッパ風の優雅な朝食を目指したのでしょうが、結果的に車窓を楽しめなくなったのは私としては残念でした。量が少なくて食べた気にならなかったのもあるのですが。

列車は東室蘭に到着。この寝台特急のマークの行先表示も見ることはないのかもしれませんね。ぶれながらも撮影しておきました。
13へ続く。
Posted by さがるまーた at 18:00│Comments(0)
│2014,7 日本の夏、トワイライト最後の夏の旅
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