2013年08月30日
艦橋と白雪樓~松山、広島落穂ひろいの旅③~
旅の二日目、広島の呉へ向かいます。本当は少し遅いけど、安いフェリーで行こうと思っていたのですが、前夜飲みすぎて、おなかを壊してしまい、トイレにこもってしまった結果、乗り遅れてしまい、後続のスーパージェットに乗ることにしました。
松山市駅から電車に揺られて高浜港へ。夏の瀬戸内の海が見えてきました。

高浜港からスーパージェットに乗ります。

スーパージェットはフェリーの倍の値段ですが、所要時間は約半分で着きます。約1時間で瀬戸内海を渡って対岸の広島県呉港へ。

呉港には戦艦大和を作った造船所の屋根が見えてきました。呉は戦前は海軍の工場があり、たくさんの軍艦が作られていました。今でも海上自衛隊の基地もおかれています。
呉桟橋に着くと、目の前は大和ミュージアムと海上自衛隊の潜水艦を展示している「鉄のくじら館」が見えます。

両方とも以前に見学しているのですが、大和ミュージアムである企画展をやっていると聞いて、向かいます。

常設展はパスして、企画展「空前の巨大戦艦」展に来ました。世界最大の軍艦を作った技術についての展示でしたが、とくに見たかったのは戦艦大和の頭脳、第一艦橋の実物大部分復元模型です。


艦橋は海面から40m前後の高さにある部分で司令官が戦闘指揮などを行う場所です。艦橋からの眺めを映像で再現してあり、興味深いものでした。展示を見ていくと、大和建造時に開発された技術が最近まで使用されていたりしていて、太平洋戦争直前の時期にあれだけの最高技術の水準があったのだと、ある種の感動がありました。
その後、呉市内を散策しました。

時間が来たので、レンタカー屋へ行き、軽自動車を借ります。
向かったのは、下蒲刈島の蘭島閣美術館です。去年の夏に自転車でとびしま海道を横断したとき、閉館ギリギリについたため、一部しか見学することができなかったので、その落穂ひろいで来たのでした。美術館を見学し、その上の白雪樓に上がります。

白雪樓は京都で作られた建物が何度か移築して、この地へと寄贈されたものだそうです。私のほかは見学者は誰もいないので、ゆっくりと見学します。建物自体は江戸時代の末にできたものだそうです。
2階に上がると、風情ある眺めに驚きます。

この景色を独り占めできるのはうれしいですね。

高い位置にあることもあって、緩やかな風がそよいでいます。あまりにも気持ち良いので、人がいないことを良いことに、畳に寝転がってしまいました。

天井は漢詩が書かれた板を使用しています。これは広島の大名浅野氏の菩提寺の壁板を使用していたものだそうで、これも風情がありました。
こういう時間を感じられるのは旅の醍醐味ですね。旅の素敵な瞬間でした。

(続く)
松山市駅から電車に揺られて高浜港へ。夏の瀬戸内の海が見えてきました。

高浜港からスーパージェットに乗ります。

スーパージェットはフェリーの倍の値段ですが、所要時間は約半分で着きます。約1時間で瀬戸内海を渡って対岸の広島県呉港へ。

呉港には戦艦大和を作った造船所の屋根が見えてきました。呉は戦前は海軍の工場があり、たくさんの軍艦が作られていました。今でも海上自衛隊の基地もおかれています。
呉桟橋に着くと、目の前は大和ミュージアムと海上自衛隊の潜水艦を展示している「鉄のくじら館」が見えます。

両方とも以前に見学しているのですが、大和ミュージアムである企画展をやっていると聞いて、向かいます。

常設展はパスして、企画展「空前の巨大戦艦」展に来ました。世界最大の軍艦を作った技術についての展示でしたが、とくに見たかったのは戦艦大和の頭脳、第一艦橋の実物大部分復元模型です。


艦橋は海面から40m前後の高さにある部分で司令官が戦闘指揮などを行う場所です。艦橋からの眺めを映像で再現してあり、興味深いものでした。展示を見ていくと、大和建造時に開発された技術が最近まで使用されていたりしていて、太平洋戦争直前の時期にあれだけの最高技術の水準があったのだと、ある種の感動がありました。
その後、呉市内を散策しました。

時間が来たので、レンタカー屋へ行き、軽自動車を借ります。
向かったのは、下蒲刈島の蘭島閣美術館です。去年の夏に自転車でとびしま海道を横断したとき、閉館ギリギリについたため、一部しか見学することができなかったので、その落穂ひろいで来たのでした。美術館を見学し、その上の白雪樓に上がります。

白雪樓は京都で作られた建物が何度か移築して、この地へと寄贈されたものだそうです。私のほかは見学者は誰もいないので、ゆっくりと見学します。建物自体は江戸時代の末にできたものだそうです。
2階に上がると、風情ある眺めに驚きます。

この景色を独り占めできるのはうれしいですね。

高い位置にあることもあって、緩やかな風がそよいでいます。あまりにも気持ち良いので、人がいないことを良いことに、畳に寝転がってしまいました。

天井は漢詩が書かれた板を使用しています。これは広島の大名浅野氏の菩提寺の壁板を使用していたものだそうで、これも風情がありました。
こういう時間を感じられるのは旅の醍醐味ですね。旅の素敵な瞬間でした。

(続く)
Posted by さがるまーた at 18:00│Comments(0)
│2013,7 松山、広島落穂ひろいの旅
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