風に吹かれて旅をする

　泊めていただいたのは民宿ふじ荘さん、トカラ列島の島々では島内の交通手段がないので、宿で車を借りて観光するのが通常手段で、口之島でも貸してもらえるようにお願いしておいたのですが、まずは中心部の集落を観光します。

　まずはコミュニティセンターへ、



ここで明日のフェリーのチケットを購入しなくてはいけないのと、このあといくセランマ温泉のカギを借りれるとのことで訪問したのですが、センターの管理人さんは無人で。カギをかけてある場所にもカギはなく、とりあえず先に集落を観光してくることにします。



まずは「カワ」と呼ばれる湧き水の泉が集落の中心にありました。



昔から生活用水として使われていたそうです。鴨もいました。



そして口之島郵便局



トカラ列島には７島に３局も郵便局があります。その後、簡易郵便局を残り4島にも設置する方向で、２０１８年現在は全島にありますが、訪問時は3局のみでした。それでも人口比で考えれば多い局数ですね。記念に旅行貯金をして消印を押してもらいました。


コミュニティセンターに戻ってくると、相変わらず管理人さんはいませんが、老人会の方々がいらっしゃったので、聞いてみると、私が乗ってきたフェリーで宝島の老人会の人たちが一緒に来ていたそうで、後で入れるようにと管理人さんが準備に行っているとのこと。おじいさんが「今日は入れないよ」なんて言って、おばあさんに「そんなこと言うんじゃないよ」とたしなめられるなんていう一コマに遭遇しながらも、無事、入れることになりました。

　さて、車を借りて出発です。まずは島の南側のセランマ温泉へ。南側への道は東回りと西回りがあって島1周しているのですが、今は東回りが通行止めとのことで、西回りで南下します。集落を出ると、道は車一台が通れるくらいの感じです。


途中まで行って振り返ってみると、島の北側のフリイ岳がきれいに見えました。



南側に出ると、海を隔てた中之島が見えました。



西側にはうっすらと無人島である臥蛇島と小臥蛇島が見えました。



ゲートが見えてきました。



読めば野生牛の侵入防止だそうで自分で開けて、また閉めるのだそうです。おそらく集落に牛が来ないようにしているのでしょうね。考えてみれば野生の牛というのは怖いですね。



ちょうど、準備が終わって戻ってきた管理人さんと出会い、そのまま入っていいよと許可をいただきました。

さらに進むと、野生牛と遭遇！この野生牛は西洋の影響を受けていない、日本固有の純血種だそうで、基本はおとなしいそうです。



それでも恐る恐るとすり抜けて、ようやく、温泉センターへ到着。



セランマ温泉は瀬良馬温泉と本当は書くそうです。最近立て直したらしい屋内風呂のほかに露天風呂もあるとのことで、行ってみると奥にそれらしきものがありましたが、荒れていて入れそうにありません。


小さな温泉だまりはありましたが、とても暑くて入れず、屋内温泉にしました。



とても気持ちの良い風呂でした。

４へ続く。