2015年06月25日
鬼界ヶ島へ?~十島と三島、奄美完訪船の旅6~

青い空と白い雲の形は美しいですが、初めて見た島の異様さに驚いていると、最初の寄港地である、竹島にまもなく入港するとのアナウンスが聞こえてきました。そうすると、あの島は竹島ではなく目的地である硫黄島のようです。ほとんど予備知識なくやってきましたが、あることを思い出しました。
今をさかのぼること約800年、平安時代の末期、世にいう「鹿ヶ谷の陰謀」として平家の打倒を謀議したとして、3人の貴族、僧侶が薩摩の国の鬼界ヶ島へ流罪にされたとの記録が「平家物語」に書かれており、その鬼界ヶ島が、この硫黄島ではないかと言われていたことを思い出したのでした。この硫黄島以外にも、奄美の喜界島がそうではないかという説がありますが、「平家物語」の記述に「島の中に高い山があり、常時火が燃えており、硫黄がたくさんあるので、この島を硫黄島ともいう。」という分があるので、この硫黄島がほぼ正しいのではないかと思うのですが、異様な第一印象で、私もこの島が鬼界ヶ島である気がしてきました。

前方に竹島が近づいてきました。硫黄島と違って、高い山もなくなだらかな島です。名前の通り、竹がたくさん生えているそうです。

12時30分、フェリーみしまは竹島港に着きました。この港は北側に開いていて、波が荒く着岸後も大きな揺れがありました。竹島だけは条件付き運行になっていたのもわかります。

着岸後、すぐに郵便物の積み下ろしが始まっていました。三島村の3島にはすべて郵便局があり、硫黄島以外の島には鹿児島中央郵便局の分室になっていて、分室をなくす方向らしい最近では珍しい状況のようです。まあ竹島の人口は78人。地元の人に運営を委託するのも難しいのかもしれません。

この竹島港からは薩摩半島の開聞岳が上の方だけ見ることができました。

約10分で慌ただしく竹島港を出て、いよいよ硫黄島へ向かいます。

いよいよ硫黄島が近づいてきました。手前には海面に少しだけ見えている昭和硫黄島があります。うっすら硫黄のにおいがしてきました。

近づいてくると、ますます異様な感じで驚かされます。山の中腹から蒸気が吹き上がっています。この硫黄岳は噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)ですが、火口付近は立ち入り禁止になっています。


島の東に噴火している硫黄岳がありますが、西側は人の住んでいる場所になっていて、青い海が広がっていますが、港の入り口は何やら茶色に変色しています。

入港するにつれて、だんだん色が変色してきました。


湾内は茶色に濁っていました。海底からの噴出物の影響だそうで、この光景も異様です。昔流罪にされた人々もこの光景に恐れおののいたのではないかと思います。

余談ですが、船からは南側の屋久島がきれいに見えています。この右側に口永良部島がありました。もう少し西にあるのでここからは見えませんでした。

硫黄島訪問後、10日余りで口永良部島で噴火が起こり、全島避難という状況になるとはこのときは思いませんでしたね。

13時20分、ようやく硫黄島に到着しました。
7へ続く。
Posted by さがるまーた at 18:00│Comments(0)
│2015,5 十島と三島、奄美完訪船の旅
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。